電子地図で考え分析しよう

シナリオ6:地域の保育所は適切に配置されているか?

ねらい

学習目標

ケースの概要

対象地域の保育所の配置と未就学児を持つ家庭の分布状況を分析することで、保育施設の配置が地域の需要に適しているかを検証します。

使用ツール

  1. 国土数値情報ダウンロードサイト
  2. QGIS

作業の手順

1. 町丁目別人口地図を準備する。
  • シナリオ5で作成した、町丁目ごとに0-5歳の幼少人口で色分けされた地図を用意する(サンプルは大阪府)。この地図は、各町丁目における幼少人口の密集度を視覚的に表現している。

2. 国土数値情報ダウンロードサイトから福祉施設データをダウンロードする。
  • 国土数値情報ダウンロードサイトから大阪府の福祉施設データをダウンロードする。今回は、児童福祉施設(保育所、保育園)を選択する。データは通常、CSV形式かShapefile形式で提供されている。
  • 福祉施設データ

  • リストから、「平成27年」のデータをダウンロードして解凍する(シェープファイル形式(.shp)で提供されている)
  • 福祉施設データ

  • 「福祉施設細分類コード」表から、保育所に関連する施設の分類コードを入手する。
  • 福祉施設分類コード

3. QGISへ福祉施設データをインポートする。
  • QGISを開き、先に準備した町丁目別人口地図が開かれているプロジェクトに福祉施設のデータを追加する。データソースマネージャを使用して、ダウンロードした福祉施設データをレイヤとして読み込む。

  • 「レイヤ」メニューから「レイヤ追加」→「ベクターレイヤ追加」を選択し、ダウンロードした保育所のシェープファイルを追加する。

  • ベクターレイヤ

  • ここでは、大阪府のデータを使用している。なお、サンプル画像では背景地図にオープンストリートマップを表示させている。
  • 読み込んだシェープファイルがレイヤに表示される。

  • ベクターレイヤ

4. データの整理と属性を確認する。
  • 福祉施設データの属性テーブルを開き、必要な情報(施設名、所在地、サービス種別など)が含まれているかを確認する。不要な情報は非表示に設定し、分析に必要な属性だけを残す。

5. 地図上での福祉施設を表示設定する。
  • 福祉施設を地図上に表示する際に、異なる種類の施設ごとにアイコンや色を変えて表示する。これにより、保育所とその他の福祉施設を容易に区別できるようにする。

6. 分析と評価する。
  • 地図の視覚化をもとに、保育所の配置が地域の需要に応じて適切かどうかを評価する。不足している地域や過剰に配置されている地域を特定し、報告書やプレゼンテーションで使用するための図表を作成する。

評価のポイント


リソースとサポート


事前準備


発展的な学習