ねらい
- このシナリオでは、共働き世帯の増加に伴い必要とされる保育施設の適切な地域内配置をデータを通じて検証します。地域の未就学児の分布と保育施設の現在の配置状況を分析し、地域ニーズに合致しているかどうかを評価することが目的です。
学習目標
- 地域内の保育施設の配置が未就学児の居住パターンとどのように関連しているかを検証できるようになる。
- 「国土数値情報ダウンロードサイト」から必要なデータを入手しQGISで分析できるようになる。
- 保育所を含む福祉施設を、地図上で異なるアイコンや色を使用して区別し表示できるようになる。
ケースの概要
対象地域の保育所の配置と未就学児を持つ家庭の分布状況を分析することで、保育施設の配置が地域の需要に適しているかを検証します。
使用ツール
- 国土数値情報ダウンロードサイト
- QGIS
作業の手順
1. |
町丁目別人口地図を準備する。
|
2. |
国土数値情報ダウンロードサイトから福祉施設データをダウンロードする。
|
3. |
QGISへ福祉施設データをインポートする。
|
4. |
データの整理と属性を確認する。
|
5. |
地図上での福祉施設を表示設定する。
|
6. |
分析と評価する。
|
評価のポイント
- 福祉施設データの正確な読み込み、適切なデータの整理やデータの整合性、フィルタリングの正確性。
- 保育所が地図上で適切に区別されて表示されているか。アイコンや色分けが正しく適用されているか、それらが情報を効果的に伝えているか。
- 保育所の配置と人口分布の関連が正確に分析できているか。分析過程でのデータの適切な処理と解釈の正確性。
リソースとサポート
事前準備
- QGISのインストールと基本的な操作の習得。
- 分析に使用するデータファイルの事前確認とダウンロード。
- 分析計画の明確化と必要なリソースの整理。
発展的な学習
- 他地域との比較分析に適用し、異なる地域特性がどう影響しているか理解し、地域間での差異を探る。
- 保育施設の他の要因(アクセスの良さ、施設の質など)を追加して多面的な分析を行う。
- 分析結果をもとに、地域の実情に合わせた保育施設の改善策や新設の提案を行う。