電子地図で考え分析しよう

シナリオ5:町丁目別地図に幼少人口を色分け表示しよう

ねらい


学習目標


ケースの概要

対象地域の各町丁目における0-5歳の幼少人口の分布を地図上に色分けして表示し、地域ごとの幼少人口の多さを視覚化します。


使用ツール

  1. 政府統計(eStat)サイト
  2. QGIS

作業の手順

1. 政府統計(eStat)サイトから、町丁目境界データを入手する。
  • eStatサイトの「統計地理情報システム」の「境界データダウンロード」から、小地域 > 国勢調査 > 2020年 > 小地域(町丁・字等)> 世界測地系緯度経度・Shapefile を選択し、対象地域の町丁目境界データをダウンロードする。データはShapefile形式で提供されており、QGISで利用可能。ここでは例として、大阪府全域を取り上げている。
    データのダウンロードはこちら
  • 町丁目境界データ

    都道府県で絞り込み

    大阪府の町丁目境界データダウンロード

2. 政府統計(eStat)サイトから、国勢調査の人口データを入手する。
  • eStatサイトの「国勢調査」統計データ から> 2020年 > 4次メッシュ(500mメッシュ)> 人口及び世帯 から対象地域(例:大阪府)の人口及び世帯をダウンロードする。
    データのダウンロードはこちら

  • 国勢調査ダウンロード

    人口及び世帯
3. QGISでデータを結合する。
  • ダウンロードした町丁目境界データと人口データをQGISを使用して結合する。このプロセスにより、地理的境界に人口データが結びつけられ、さらなる分析が可能になる。

  • データの読み込み
    1. QGISの「レイヤ」メニューから「データソースマネージャ」を選択する。
    2. 「ベクターレイヤ」タブを選択し、「...」ボタンをクリックしてダウンロードした町丁目境界データ(Shapefile形式)を選択する。
    3. 町丁目境界データ読み込み

    4. 同様に、人口データも追加する。人口データがCSV形式の場合は、左側のメニューの「CSVテキスト」から読み込む必要がある。
    5. 人口データ読み込み

    レイヤの属性結合
    1. レイヤパネルで町丁目境界レイヤを右クリックして「プロパティ」を選択する。
    2. 左側のメニューから「テーブル結合」を選択し、「+」アイコン(結合の追加)をクリックする。
    3. 結合するレイヤとして人口データのCSVファイルを選択する。
    4. 結合基準の属性(人口データのCSVで「総数0~4歳」のフィールド)とターゲット属性(町丁目境界レイヤで人口に対応するフィールド)を指定する。これは通常、地域コードや町丁目名など、両方のデータセットに共通の属性に基づいている。
    5. テーブル結合の設定

    6. 必要に応じて追加の結合オプションを設定し、「OK」をクリックして結合を完了する。

    7. テーブル結合の設定結果

4. レイヤを色分けして表示する。
  • 結合したデータを基に、0-5歳の幼少人口の実数を用いて色分けを行う。このステップでは、人口の多い地域が一目で識別できるように異なる色で地図上に表示する。

    1. レイヤパネルで町丁目境界レイヤを右クリックして「プロパティ」を選択する。
    2. 左側のメニューから「シンボロジ」を選択する。
    3. 「連続値による定義(graduated)」タイプを選択する(デフォルトでは「単一定義」になっている)。
    4. 「値(Value)」フィールドに0-5歳人口データの列名("JINKO"など)を選択する。
    5. 「モード」を選択する。多くの場合、「等量分類」や「自然分類」が適している。
    6. 「分類数」ボタンをクリックして、希望するカテゴリ数を設定する(例: 5クラス)。

    7. シンポロジの設定

    8. 必要に応じて追加の結合オプションを設定し、「OK」をクリックして結合を完了する。

5. 設定の適用と確認。
  • すべての設定が完了したら、「OK」をクリックして変更を適用する。
  • 地図を確認して、0-5歳人口の分布が適切に色分けされているか確認する。

  • 幼少人口数で色分けした地図

評価のポイント


リソースとサポート


事前準備


発展的な学習