課題2:この領域は誰のものか?(集客施設)
ねらい
- GIS技術の基本的な概念としてボロノイ図の重要性とその作成方法を学ぶことを目指す。QGISを使って実際にボロノイ図を作成し、解析する体験を通じて、地理情報システムの基本的な操作と分析技術を理解する。
- 具体的な事例として最寄りの集客施設の特定を取り上げ、ボロノイ図がどのように実生活において有効活用されるかを学ぶ。
- ボロノイ図を用いた分析がどのように地域社会の計画や緊急時の対応策に役立つかを理解し、地理情報が意思決定プロセスにおいていかに重要な役割を果たすかを実感する。
学習目標
- ボロノイ図が何であるか、どのように地理的なデータポイント間で最も近い領域を割り当てるのか、などの基本的な概念を理解する。
- QGISを使用してボロノイ図を作成する手順を習得する。
- 目的に適合したデータセットを選択し、データの前処理・整理を適切に実行できるようになる。
- 得られたボロノイ図を適切に解釈できるようになる。
実践テーマ例
- 最寄りの集客施設を見つける
ボロノイ図を使用して、自分たちが住む地域内で、どの集客施設(図書館、公園、病院など含む)が最もアクセスしやすいかを視覚的に把握できるようになる。
- 商圏分析における利用
小売業の立地分析にボロノイ図を使用し各店舗の商圏を決定する。顧客が最もアクセスしやすい店舗を視覚的に把握でき、マーケティング戦略や新規出店計画に役立てることができる。
- 災害対策としての避難所配置分析
災害が発生した際に、どの地域の住民がどの避難所にアクセスしやすいかをボロノイ図で示し、避難所が適切に分散されているか、どの地域が避難所から遠いかが明らかになる。
使用ツール
- QGIS
- 集客施設の地理座標データ
公共施設、学校、避難所などの地理座標を含むデータセットは、地方自治体や国のオープンデータポータルから取得できる。
- 人口統計データ
各地域の人口密度や年齢分布などの統計データも公的な統計ポータルを通じて入手できる。
- カキコまっぷ
QGISでの処理前に、簡単に地点情報を視覚化してデータの確認を行うのに役立つ。
評価のポイント
- QGISを用いてボロノイ図をどれだけ正確に作成できたか
正確なデータ入力、適切なツールの使用、結果の図が理論的な期待と一致しているかも評価する。
- データの選択と処理能力
提供されたデータセットから課題の目的に適合したデータを選択し、データの前処理・整理をどれだけ適切に行ったか。
- 分析結果の解釈と報告
ボロノイ図を用いた分析結果をどのように解釈し、その結果をどのように報告したか。
- 分析アプローチの創造性と独自性
定型的な手法だけでなく、新しい視点やアイデアを取り入れた分析が行われているか。
リソースとサポート
- ボロノイ図の理論と実践に焦点を当てたオンラインチュートリアル
- QGISのドキュメント
- 関連する情報
事前準備
- QGISのインストールと設定
- 必要なデータセットのダウンロード
発展的な学習
- ボロノイ図を用いた詳細な地理分析
ボロノイ図を、更に複雑な地理空間問題に応用する。例えば、複数の属性を持つデータポイントを用いて多変量のボロノイ図を作成し、それを用いてより詳細な地域の特性分析や予測モデルの開発を行う。
- GISソフトウェアのプログラミング
QGISのPython API(PyQGIS)を用いて、ボロノイ図の自動生成や分析結果のカスタマイズを行うスクリプトを開発して反復作業を効率化し、多数かつ複雑な分析を実践する。